睡眠と体温の深い関係

いつもベッドに入ってもなかなか眠れない、十分に長い睡眠時間を取ったつもりだけれどよく眠れた気がしないという人は少なくありません。

こうなると、睡眠障害のリスクが高い状況なので、自分でできる対策を行っていくのがまず大切です。
その際に睡眠と体温の関係について知っていると役に立ちます。

人の体温は大別すると「表面温度」と「深部体温」に分けることが可能です。
そして、深い眠りに入るときには深部体温が下がるということが知られています。人の代謝のリズムとして日中には深部体温を上げて代謝を活発に行えるようにし、夜には深部体温を下げて睡眠中に身体の治癒を行うのが基本です。

この深部体温のメリハリがなくなってしまっているために睡眠が妨げられてしまっている場合があります。
そんな中、深部体温の問題を改善したら良いかについて研究された結果わかってきたのが、深部体温が上がったときには下げようという働きを強める機構を人が持っているということ。
そのため、そろそろベッドに入ろうというタイミングで一度深部体温を上げておくと効率良く深い眠りにつくことができるのです。

そのため、効果的な方法として挙げられるのがお風呂に浸かることであり、ゆっくりと時間をかけて体の芯まで温めておくと深部体温を下げる方向で身体が活動するようになります。
短時間のお風呂では表面温度しか上げられないのでゆっくりとお風呂に浸かるのがポイントです。このような対策をすることで深部体温のメリハリができて睡眠の悩みを改善できるでしょう。